悪夢、再び


大相撲五月場所 十四日目


西幕下16  千昇  ●  寄り切り  〇  春日国  西幕下9 


千昇  2勝5敗


悪夢とは、負け越したことや黒星だったことではない。
今日は休日のため、リアルでNHKBSを観戦。
十両土俵入り後、幕下上位五番の二番目に登場。
相手はいつもイヤなところで当たる春日国。
このところ、二連敗と相性が悪い。
しかし、相手も2勝4敗で負け越しが決定している。


今日の立会いも出足がよかった。
土俵際まで押し込まれるも、土俵中央まで戻して、得意の左四つになった。
双方とも力が入る。
千昇、回り込みながら足に力を入れた瞬間、右ひざ裏がおかしくなってしまった。
全身の力が抜けて、寄り切られる。


土俵から降りることができない。
係りの人の肩を借りて、土俵から降りる。
花道を支度部屋に歩いて戻ることができない。
足を引きずりながら、歩いて帰ろうとすると巨大な車椅子を持ってきてもらい、
それで支度部屋に下がっていった。


ちょうど一年前の五月場所に大怪我をした。
翌七月、名古屋場所を休場。
三段目まで陥落してしまったのが思い出される。
五月場所は鬼門かもしれない。


さっきから憂鬱な気分になっているが、心も身体も一番痛いのは千昇自身。
厳しい世界だ。
復活の日を待ち望んでいる。