広島戦前夜


講談社の”ゲキサカ”のコンテンツで、”ビッグクラブ2”という浦和の連載モノがある。
一昨日、リリースされた記事は、”違和感”という題名で書かれていた。
自分は下記のように解釈した。


今まで浦和のやってきたサッカーは強い個の力がチームを勝利に導いてきた。
その代表格が闘莉王であり、ワシントン、エメルソンという選手たち。
そこに高原、エジミウソンが続いているという系譜だろう。


それに対して、フィンケが提唱して実践しているコンビネーションサッカーは、
ルーキー山田直輝であり、原口元気?がキーとなっている。
そこにベテラン山田暢久などが忘れかけていたものを蘇らせて、楽しみながらサッカーをやっている。


山形戦で高原が個の力の強さを見せつけた。
その横をコンビネーションサッカーを体現しているメンバーである鈴木啓太が面白くなさそうに通り過ぎた。
そんな両者のニュアンスを”違和感”と自分は読み取った。


しかし、それは個々の力が力強くなり、コンビネーションサッカーと融合する過程の当然の課題だろう。
”違和感”、大いに結構。
浦和は仲良しクラブじゃなくて、チャンピオンを目指す一騎当千のプロの世界なのだから。
そこをフィンケや彼のスタッフがどう汲み取って、指示するのか。
そして選手たちがどう考え、どう表現して動くのか。
次戦の相手がコンビネーションサッカーの広島というのも楽しみを倍増させる点だ。
そんなことを考えながら、明日のゲームを観戦したい。