道了尊 清瀧不動尊

10月31日訪問。
神奈川県南足柄市大雄山に位置するまさに古刹。
山の中腹にあるためか、空気が凛と澄み渡っている。
世俗の欲望にまみれた凡人を寄せつけないような雰囲気を醸し出している。
小さい不動堂でお参りをしている時、15時を告げる知らせなのか、行者の法螺貝の音が聞こえる。
何というタイミングなのだろう。
不動堂の下に洗心の滝がある。
多くの行者さんが滝に打たれ、修行を積み重ねてきた時間を感じる。
マイナスイオンが多く発せられるその場所で深呼吸をする。
日常の邪念が洗い流されるようだ。


今まで多くの寺社を巡り、それぞれに思いと感動を与えてくれた。
反面、何も感じない場所も多くある。
しかし、今日の一日は忘れることがないと感じる。
特別に何かが自分にあった訳ではない。
ただあの山、お寺の持つ気に呑まれてしまったかのような気分である。


何があそこにあったのか、今の自分にはそれを知る術もない。
時間をかけて、考えてみたい。
きっとまた出かける場所だ。