北桜、引退

http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2010030900897


北の湖部屋のベテラン力士、もう38歳になっていた。
豪快にたくさんの塩をまいて、観客を沸かせるパフォーマンスを持っていた。
自分にはその程度のインパクトしかなかった力士だが、今、思い出した。


ちょうど一年以上前の平成二十一年初場所、十一日目。
過去最高位の幕下西四枚目の千昇の対戦相手。
その当時の星取表を見ると、3勝2敗で六番目の対戦相手が十両北桜
その相撲、寄り切りで黒星。
3勝3敗になってしまった。
千秋楽も十両安壮富士に当てられ、残念ながら負け越しとなってしまった。


”たらねば”はありえないが、北桜に白星だったら、千昇の境遇は今と異なっていただろうか?
その現実が、幕下と十両を隔てる高い絶壁なのだろう。
今になって思い返すと北桜は、千昇に”十両はまだだ!”と引導を渡す役割だったのかもしれない。
勝負の厳しさを感じる。


面白い動画を見つけた。
マンガの主人公のような二人の関取の相撲だ。
勝って花道を戻り、応援の人とのハイタッチは気合が入りまくりだ。
千昇とあんな瞬間が来ることを待ちたい。