地鎮祭

toshi03152005-08-13

6月下旬大安の土曜日、地鎮祭を行なった。とても暑い一日だった。
古家はきれいに壊されて、土地は更地にされていた。
自分が施主として地鎮祭を執り行うなど、つい最近まで想像さえもできないことだった。
神仏とは、毎年何か節目の時に神社に参拝に行くこと、あとお墓参りに年数回は出かけている程度。
神社では、子供の七五三や自分の厄年のお祓いをきっかけに、今では毎年お祓いをしてもらっている。
そんなこともあって、我が家では家族で泊りがけ等出かける際は、全員で並んでお札に向かって
「二礼ニ拍手一礼」を家族ですることがある。

地鎮祭の当日、工務店を通して頼んだ神社の神主さんが土地に来て、セッティングをしてくれていた。
来ていたのは、若い神主さんとそのお手伝いのおじさん、工務店の社長、あとは自分の家族計4名。
みなさんが”本日はおめだとうございます”と声をかけてくれる。
自分にとっては、そんなつもりもなかったが、現地に出かけてその実感が湧いてきた。
土地を清めてもらい、工事が無事竣工して、ここで我が家族が平穏に安全に暮らしていけるよう、
そのスタートに当たる儀式が始まった。
地鎮祭とは、何をやるのかも勉強しないまま、当日に臨んでしまった。
神主さんのお祓いがあり、鍬入れの儀式も行なった。神棚の右横前に小さな砂の山が作られ、
榊を挿しながら、”エイッ、エイッ、エイッ!”と声をあげて、
鍬入れ(もしかしたら自分がしたのは鋤入れだったかもしれない)の儀式を行なった。
もう二度と体験できない儀式かもしれない。
その瞬間、少し緊張した。
“四方祓いの儀”というらしいが、白い半紙を細かく切った紙を土地の四方にまく儀式もあった。
一応の儀式終了後、神前にお供えしていた“米、酒、塩、水”を神主さんから受け取り、
土地の四方に家族四人でお清めをさせてもらった。
土地の四隅以外に、前の建物の台所、風呂、トイレの場所も”米、酒、塩、水“でお清めをした。
神主さんから、お供えされていた立派な鯛(たい)と神社で獲れた野菜類、お菓子をいただいた。
鯛はうちの妻が鯛めしにしてくれた。とてもおいしかった。
立派な儀式をすることにより、また一歩進んだ実感がした。
今考えると一連の儀式をビデオに撮っておきたかったと感じている。
その数日後、土地の地盤調査をはじまった。