設計という仕事

toshi03152005-08-12

4月初旬、現在家を建てている土地を見つけることができた。
その翌週位かもしれないが、工務店に出かけて、その工務店に出入している
設計士さんと話しをした。
その工務店で家を建てる場合、その設計士さんが設計してくれているようだ。
”坪単価いくら”という建設費用の中に設計費用が含まれているらしい。
妻は以前、別の土地を不動産屋から紹介してもらい、工務店でその設計士さんに一回図面を書いて
もらったこともあった。

初めて自分が設計士さんに会った時の印象。
自分と同じか少し上の年代でかっぷくのよい体格の男性で、
知らないと設計が仕事という風には見えないかもしれない。
まず、”部屋の数はいくつ欲しいですか?”という質問から始まり、少しずつ話しを進めてくれた。
自分達が4LDKで30坪程度の家を求めていること。
2階建て住宅でリビングと和室が接している家がいいとの要望を出したと思う。
それから、自分達がどんな家族で、どんな家を求めているのかを設計士さんの質問で自分達から情報を
聞き出しながら、間取り図を書いてくれた。
それも買い求めようとしている土地の測量図を参考にして、机の上においた小さい方眼紙と
小さい定規だけを使っている。自分達と話しをしながら、目の前でドンドン絵が書かれていく。
自分達は、ただ言われた質問に答えるようにしゃべっているだけ。
設計士さんは時折消しゴムで消して修正しながら、直している。
45分位時間が経ったのだろうか。いつの間にか間取り図が完成してしまった。
自分がここで言いたいのは、いかにその職業のプロとはいえ、マジックを見ているような感じで
図がアレヨアレヨという間にできてしまった、そのすごさ。設計士さんに過去あったことがないので、
わからないがフリーハンドであんな簡単に図面が書けるなんて。
いろいろな職業があって、テクニックがあるのだなあと実感した。
それは一回目の間取り図で、”次回(翌々週位)までにその図面を見ていろいろ考えてもらい、
どの辺りを直したいかを考えておいてください”ということだった。
そして、2回目の時、水場(台所や風呂等)の方角のことや一部デッドスペースがあるので、
というようなことを言っただけで、あれよあれよという間に書き直してしまった。
結果的にその図面が今回建てる家の基本になったのは間違いはない。
こっちから鬼門などの方位のことや仏間や仏壇の位置の件で話しても、こっちが納得するように説明して
修正してくれる。
ただ、図面を書くだけではなく、そういう建築に関わる多種多様な知識も持ち合わせていることに驚きも感じた。
設計や大工さんの世界では当然なのかもしれないが、自分達が何も知らなかっただけなのかもしれない。
家を建てることより、新鮮な気持ちや新しい知識、そして自分が何も知らないことを思い知ったような気がした。