家ができるまでの楽しみ

toshi03152005-08-11

ウチの妻は毎日夕方、建築現場に出かけている。
そのとき、棟梁さんに飲み物を一本差し入れしている。
自分の注文した家は木造在来工法という種類の家である。
30坪強の小さい家だからなのか、大工さんが一人でコツコツと組み立てをしている。
地盤の基礎作りや設備設営関係はそれ専門の職人さんが日々出入りして、作業をしている様子だ。
今までの自分のイメージでは、数人の大工さんが毎日集まって、”せーのッ!!”で一気に作るのかと考えていた。
棟上げは7月23日の土曜日大安だった。棟上げの時は大工さんが5人位集まり、
2階部分まで柱を組み上げていた。
でも、その後は少しづつ、少しづつ作ってくれている。
家に近づくと”トン、トン、トン!!”と小気味よく、大工さんが釘を打ち付ける音が耳に入ってくる。
自分も出来る限り、現場に行くようにしている。少しづつだが、家ができるのを実感している。
古家があった時のイメージ、古家が壊されて更地になった時の感じ、そして設計図のイメージ、
自分の心の中でも毎日出来上がる現実とイメージを対比して、修正しながら、完成時のイメージを膨らませている。
これが注文住宅で家作りをする醍醐味かもしれない。現在に満足している訳でもないし、不安もたくさんある。
でも毎日進歩していることを感じる。一昨日ユニットバスが据え付けられた。
夕方、空が暗く曇ってきたにも関わらず傘も持たないで出かけた為、豪雨にあってしまった。
でも、屋根と骨組みだけの自宅で1時間弱ほど雨宿りをしたが、”それもまた楽し”という気分。
当然、階段もついていないので、大工さんの使う木製のハシゴで2階に上がってみる。
自分達の部屋、こどもたちの部屋、それぞれサッシだけがついた部屋をマジマジ眺めながら、
そこに座り込んで、周りを見渡す。ここで生涯、生活するだろう心構えを無意識のうちのしているのかもしれない。
そのうち断熱材がつき、断熱材がついていく。今日は電動シャッターがセッティングされていた。
毎日毎日少しづつ完成に近づいていく。
建売住宅やメーカー系住宅では実感できないことを学んでいるような気もする。
あらためて、いろいろなことを大切にしないといけないと感じる。
PS.写真は7/23棟上げの日の夕方