斎藤彰俊という男


プロレスはほとんど興味がない。
長州、天龍、鶴田が全盛時代だった25年前位はTV中継をよく見ていたような気がする。


偶然、ケーブルテレビのチャンネルを回していたら、ノアの中継録画をやっていた。
見るつもりはなかったが見入ってしまった。
今、ネットで確認した。
GREAT VOYAGE '09 in TOKYO” というイベントで、6月試合中に亡くなった故三沢光晴さんの追悼大会。
ファイナルマッチは ”GHCヘビー級選手権試合60分1本勝負”、
チャンピオン潮崎 豪 対 挑戦者 斎藤彰俊
両者とも自分の知らないレスラーだった。


ただ、三沢光晴が最後に試合した相手が斎藤彰俊ということは知っていた。
興味本位で見るつもりはなかったが、斎藤の所作、気魄に引き込まれてしまった。
挑戦者という立場を超えた自分を賭けているという顔つき、動きに、”阿修羅”を見ている感覚になった。
だれにも想像がつかない重い十字架を背負っているのだろう。
25分弱の試合だったが、両者とも死闘を繰り広げた展開となった。
最後はチャンピオンの防衛で終了したが、重苦しい感覚が残った。


今、この動画で斎藤のコメントを聞いていたら、涙がこぼれてきた。
斎藤彰俊がどんな生き様を見せるのか、今後見ていきたい。