千昇という四股名

昨日、式秀親方が話してくれた中にひとつのエピソードに四股名に関する話しがあった。
親方は大潮という関取で、初土俵昭和37年1月、引退昭和63年1月。
なんと26年間も力士として、がんばってこられた方だ。
通算成績964勝929敗32休。
964勝は、元横綱千代の富士に次ぐ、堂々の第二位。
現役のとき、何とか1000勝まで相撲を続けたかったが、できなかった。
はっきりと覚えていないが、闘争心が薄れてしまったというようなことを話されていた。


http://sumodb.sumogames.com/Rikishi.aspx?r=4078&l=j


モンゴルから二人の少年がやってきたとき、親方とおかみさんが相談して、四股名を決めたそうだ。
ひとりは、親方が目指していた1000勝、それを”千昇”という名前に託した。


もうひとりの若者は、”大河”(タイカ)と命名
細かい川の支流が長い距離を流れる間、水を流々と蓄え、やがて大きな川になり、
最後は大河となるという意味らしい。


親方の思いと人柄、力士への深い愛情の一端を感じることができるエピソードだ。