雨降山大山寺 大山不動尊

12月2日訪問。
もみじ祭り御開帳が12月8日までということで出かけてみた。
今まで出かけたお不動さんの中で、寺まで到着するのが一番たいへんだったかもしれない。
予想していなかったから、余計そう思うのかもしれない。
駐車場から土産物店に囲まれた狭い参道を昇っていく。
ケーブルには乗らずに、比較的道が緩やかと思われる女坂を歩いた。
途中で緩やかという言葉に騙されたような気持ちになった。
息が切れる、立ち止まる、我慢ができなくなり、少し座って休憩、血の気が引くような感覚。
いつになったら到着するのかわからない不安感。
飲み物もアメも何も持ってきていない。
汗が吹き出て、紅葉狩りの気分など吹き飛んでしまった。
気を取り直して、ゆっくり休み休み歩くことにする。
するとやっと大山寺に到着。
しばらくは息が弾んで、苦しい時間が続く。


300円の拝観料(名目は別だった)を払い、本堂の奥に安置されている御本尊のところまで行った。
強化ガラスだろうか、きっちりと守られたスペースの中、大きなお不動さんがいた。
国宝大日大聖鉄(くろがね)不動明王の御前でお参り。
ここにはもっと早く訪れる予定だったが、先延ばししていた。
お参りを終えて、御朱印をいただき、本堂を出る。
伊勢原の街並みなのだろうか、遠い景色が素晴らしい。
晴れてはいるが、山の中腹でもあり、空気が冷たい。
さっきまでの身体の暑さが今度は冷えに変わってくる。



もっと広々として、華やかな感じのお寺なのではと予想していた。
山奥の深々とした中にある古いこじんまりとしたお寺だった。
しかし、歴史は古く、お不動様の力はありそうだ。
まさに山伏が住んでいる感じがする。
また出かけるかもしれない。
しかし、心身ともに元気があるときでないと厳しいかもしれない。